戦国武将の家紋 ~氏族別家紋一覧

戦国武将の家紋 ~氏族別家紋一覧

 家紋とは日本固有の紋章の一種であり、日本の文化の一つです。
 家紋は家系や血統などを表すために用いられ、現代においては非常に多くの(2万以上とも)種類があるといわれています。

 ここではその中でも歴史上(戦国時代を中心に)の人物に由縁の家紋を、氏族別に一覧にて紹介していきます。
 なにぶん数が多いので、このブログで公開している人物より、随時更新の予定です。

あ行

朝倉氏 三盛木瓜

三盛木瓜
家紋名…三盛木瓜(みつもりもっこう)
氏族…朝倉氏(あさくらし)
著名な人物…朝倉(英林)孝景 朝倉宗滴 朝倉義景

 朝倉氏とは但馬国養父郡朝倉を出身とし、朝倉高清を祖とします。後に越前国で発展して戦国大名化した、越前朝倉氏が代表的。
 1573年(天正元年)に朝倉義景の代にて織田信長と対立し、一乗谷にて滅亡。
 庶流の朝倉在重の系統が、江戸幕府旗本として存続。
 家紋は五代紋の一つである木瓜紋。


朝比奈氏 左三つ巴

左三つ巴
家紋名…左三つ巴(ひだりみつどもえ)
氏族…朝比奈氏(あさひなし)
著名な人物…朝比奈泰朝

 朝比奈氏とは駿河国志太郡朝比奈郷を本貫とし、朝比奈国俊を祖とします。戦国時代においては今川氏に仕え、掛川城主を代々継承しました。
 今川氏の滅亡と共に没落。
 しかし駿河朝比奈氏の系統は、朝比奈信置の代より今川氏から武田氏に鞍替えし、その後徳川家に仕えて幕臣となって存続しました。。
 家紋は巴紋の一種。


足利氏 足利二つ引両

足利二つ引両
家紋名…足利二つ引両(あしかがふたつひきりょう)
氏族…足利氏(あしかがし)
著名な人物…足利尊氏 足利義満 足利義政 足利義昭

 下野国足利郡足利庄を出身とし、足利義康を祖とします。
  鎌倉幕府時代には将軍家一門たる御門葉の地位にあったが、室町時代においては室町幕府を樹立し、将軍家となりました。
 1573年(元亀4年)足利義昭の代において、室町幕府は滅亡。義昭の子は全て出家したため、足利家は断絶します。
 家紋は引両紋。足利将軍家の権威の象徴となりました。


浅井氏 三つ盛亀甲に花菱

三つ盛亀甲に花菱
家紋名…三つ盛亀甲に花菱(みつもりきっこうにはなびし)
氏族…浅井氏(あざいし)
著名な人物…浅井亮政 浅井長政 浅井茶々(淀殿)

 家祖は浅井重政。近江国浅井郡に居を構えた古代豪族である浅井氏より、戦国時代の浅井亮政の代に、主家であった京極氏を下克上し、戦国大名化しました。
 後に織田氏との対立により、1573年(天正元年)に浅井長政の代をもって滅亡。
 その子である浅井三姉妹らにより、現代にも血統が残っています。
 家紋は亀甲紋と花菱紋の組み合わせにより構成されています。


穴山氏 三つ花菱

三つ花菱
家紋名…三つ花菱(みつはなびし)
氏族…穴山氏(あなやまし)
著名な人物…穴山信友 穴山信君 穴山勝千代

 家祖は南北朝時代の甲斐守護・武田信武の子である穴山義武。甲斐国南部の河内地方を領し、婚姻や養子縁組にて武田宗家と婚姻関係を結び、武田氏の重臣となった家系です。
 武田氏滅亡後はその名跡を継承して武田氏を名乗りました。
 家紋は花菱紋。


飯富氏 月星

月星
家紋名…月星(つきぼし)
氏族…飯富氏(おぶし)
著名な人物…飯富虎昌 飯富昌景(山県昌景)

 上総国望陀郡飯富庄を本官とし、源義家の孫にあたる飯富源太忠宗(源忠宗)を初代とします。甲斐国、安芸国、若狭国にて繁栄。
 甲斐国の飯富氏は義信事件で切腹した飯富虎昌を最後に、その後みられなくなります。
 家紋は月星紋。千葉氏の紋としても知られ、妙見菩薩信仰から形成された紋章とされています。


井伊氏 丸に橘(彦根橘)

丸に橘
家紋名…丸に橘(まるにたちばな)
氏族…井伊氏(いいし)
著名な人物…井伊直虎 井伊直政 井伊直弼

 遠江国引佐郡渭伊郷井伊谷を出身とし、井伊共保を祖とします。
 戦国時代に今川氏に臣従するも、井伊直政の代に武功をあげて近江彦根藩の藩主となり、江戸時代を通じて5代6度の大老職を出すなど、譜代大名の中でも筆頭の家柄となりました。
 家紋は十代紋の一つである橘紋。


飯尾氏 鉸具に雁金

鉸具に雁金
家紋名…鉸具に雁金(かこにかりがね)
氏族…飯尾氏(いいおし)
著名な人物…飯尾連竜

 山城国を出身とし、飯尾倫忠を祖とします。もともとは室町幕府の奉行衆の家柄でしたが、飯尾長連の代に今川氏の家臣となって、駿河に下りました。
 飯尾連竜の代に今川氏から離反し、曳馬城の戦いをへて今川氏真に誅殺され、駿河飯尾氏は断絶します。
 家紋は鉸具紋。鉸具とは馬具のことです。


石川氏 丸に竜胆

丸に竜胆
家紋名…丸に竜胆(まるにりんどう)
氏族…石川氏(いしかわし)
著名な人物…石川家成 石川数正

 源義家(八幡太郎義家)の六男である源義時を祖とします。
 戦国時代後期に石川数正などを輩出した三河石川氏は、義時の子孫が蓮如に随行して三河に流れ着き、定着したのが始まりとされています。松平氏(徳川氏)に仕えて代々家老を務めました。
 一方で三河の浄土真宗の総代的立場であったともいわれています。
 家紋は竜胆紋。石川竜胆とも。


今川氏 足利二つ引両

足利二つ引両
家紋名…足利二つ引両(あしかがふたつひきりょう)
氏族…今川氏(いまがわし)
著名な人物…今川貞世(了俊) 今川義元 今川氏真

 三河国碧海郡今川荘を出身とし、今川国氏を祖とします。
 足利氏一門である吉良家の分家にあたり、「御所(足利将軍家)が絶えなば吉良が継ぎ、吉良が絶えなば今川が継ぐ」とまでいわれ、「天下一苗字」の待遇を受けて今川姓は駿河今川家のみとなりました。
 桶狭間の戦いを契機に衰退し、今川氏真の代で大名家としての今川家は滅亡。しかし江戸時代に入り、その子孫は高家旗本として存続します。
 家紋は引両紋。同じ一族のため、足利将軍家が用いた足利二つ引両と同じ家紋です。

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か行

高坂(香坂)氏 九曜

九曜
家紋名…九曜(くよう)
氏族…高坂(香坂)氏(こうさかし)
著名な人物…高坂昌信
 

 東信濃佐久郡香坂を出身とし、滋野三家の一つ禰津氏の禰津宗直の五男貞行を祖とします。
 武田氏の家臣時代に香坂宗重が上杉氏との密通の嫌疑で誅殺され、嫡流は途絶えましたが、宗重の娘を娶った関係で春日虎綱(高坂昌信)が名跡を継承。ただし昌信ものちに春日姓に複姓していますが、高坂弾正の名で現在でも知られています。
 家紋は九曜紋。いわゆる星紋に属するものですね。ちなみに九曜とは、インド占星術の扱う9つの天体とそれらを神格化したもので、のちに日本にも伝わりました。

さ行

真田氏 真田六文銭

真田六文銭
家紋名…真田六文銭(さなだろくもんせん)
氏族…真田氏(さなだし)
著名な人物…真田幸隆 真田昌幸 真田信之 真田信繁

 信濃国小県郡真田郷を出身とし、真田頼昌を祖とします。
 武田氏の家臣時代を経て、武田氏が滅亡すると真田昌幸の代に大名化するも、関ヶ原の戦いに敗れて昌幸は流刑となりました。
 しかし嫡男信之は徳川方についたことで、上田藩から松代藩へとその血統は続くことになります。
 家紋は銭紋。これは定紋ではなく戦時の旗紋でしたが、江戸時代の講談等の影響でこちらの方が有名です。

た行

武田氏 武田菱

武田菱
家紋名…武田菱(たけだびし)
氏族…武田氏(たけだし)
著名な人物…武田信義 武田信虎 武田信玄 武田勝頼

 清和源氏の一流であり、河内源氏の一門である源義光を祖とする、甲斐源氏の宗家。甲斐国の他に、若狭国や安芸国などにも分派しています。
 戦国時代に戦国大名化し、武田信玄の代に最盛期を迎え、次代の武田勝頼の代にて滅亡しました。
 家紋は菱紋。よく似た構図の四つ割り菱よりも、菱同士の感覚が狭くとられているものを、武田菱として区別しています。


徳川氏 徳川菱

徳川菱
家紋名…徳川菱(とくがわあおい)
氏族…徳川氏(とくがわし)
著名な人物…徳川家康 徳川家光 徳川吉宗 徳川慶喜

 家祖は徳川家康。家康は元々松平姓を名乗っていましたが、新田氏系得河氏・得川氏の末裔を称したことに始まり、江戸幕府が開かれると将軍家と親族の家名として定着しました。一方で得川氏と家康の家系の同一性は実証されていません。
 家紋は葵紋の一種で、三つ葉葵。徳川氏の用いたものは丸に三つ葉葵で、徳川葵とも呼ばれています。

な行

内藤氏(甲斐系) 丸に花菱

丸に花菱
家紋名…丸に花菱(まるにはなびし)
氏族…内藤氏(ないとうし)
著名な人物…内藤昌豊

 藤原南家為憲流内藤氏を本姓とし、内藤虎資を家祖とします。
 内藤虎資が武田信虎に粛清されて断絶しましたが、のちに工藤虎豊の次男・昌豊が内藤家の名跡を継ぎ、内藤姓を名乗りました。
 武田氏滅亡後は内藤氏も所領を失い、会津保科氏に仕えたとされます。
 家紋は菱紋から、丸に花菱。

仁科氏(源姓) 丸に割り菱

丸に割り菱
家紋名…丸に割り菱(まるにわりびし)
氏族…源姓仁科氏(みなもとせいにしなし)
著名な人物…仁科盛信

 信濃国安曇郡を収めた平姓仁科氏は武田信玄の信濃侵攻後、一族で内紛が発生し、最後の当主となった仁科盛政は処刑。
 正統は途絶え、その後、信玄の五男・仁科盛信がその名跡を継ぎ、平姓を改め、「清和源氏・義光流・武田氏支流」として源姓を名乗ったのが始まりです。
 家紋は菱紋から、丸に割り菱。

ま行

森氏 鶴の丸

鶴の丸
家紋名…鶴の丸(つるのまる)
氏族…森氏(もりし)
著名な人物…森可成 森蘭丸 毛利勝永

 相模国愛甲郡毛利庄を出身とし、森頼定を祖とします。
 河内源氏の流れを汲む武家。
 戦国時代においては、美濃国に土着した一族が活躍しました。
 家紋は鶴紋。


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