Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシングの無料キャンペーンをやってみて

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 先日、Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシングにて、当サークルにて発行している『終ノ刻印Ⅰ』の無料配布なるものをやってみました。

 AmazonにてKindle判の本を出版するにあたって、販促方法がいくつかあるのですが、その中KDPセレクトというものがあって、まずそれに登録するかどうかを任意に選ぶことができるようになっています。

 登録した場合、価格キャンペーンというものを実施できるようになるわけですね。この価格キャンペーンには二種類あり、どちらかを選ぶことが可能になっています。

価格キャンペーン

 Kindle Countdown Deal

 一つはKindle Countdown Dealといわれるもので、この名前からみると何のこっちゃさっぱり分からん、ですが、要は期間限定割引キャンペーンのことですね。普通のお店で例えるならば、定番価格と特売価格が併記されて、お買い得感を刺激して販促とし、購入してもらうというものです。

 実際安くなるので、普段どうしようか悩んでいた方にとってはじゃあ買ってみよう! と背中を押すきっかけになるかもしれません。

 無料キャンペーン

 これはもう読んで字の如し、ですね。完全無料にて販売……というよりは配布することができるようになるサービスです。
 Amazon Kindleで調べてみると、案外この無料配布されているものがたくさんあったりして、なかなか興味深いです。

無料配布のメリット

 とにもかくにも読んでもらうための手段として

 今回私が利用したのはこの無料キャンペーンです。無料なので、どれだけ売れようが当然ロイヤリティは発生しません。ただで配っているわけですからね。

 じゃあ何でやるのか、といえば、これはもう前述したように販促のためです。買ってもらうよりもまず、知ってもらう、というのがやはり一番です。
 店頭販売のお店ならば立ち読みしてざっくりと内容を把握した上で、購入するかどうか決めることもできますが、ネットとなるとなかなか立ち読みというわけにもいきません。まあそういう機能がついている場合もよく見かけますが。

 それに小説というものは、漫画に比べてやはりとっつきにくい部分もありますからね。私も昔、即売会などに参加していたこともあったので、実感として経験はしています。
 なおかつその小説が大手のレーベルでもなく、どこの馬の骨とも知れない個人出版となると……ですね。

 で、この無料配布が生きてきます。
 何せ無料なので、気軽にダウンロードしていただけます。これは宣伝能力が乏しい個人出版者にとってはかなりいい方法です。

 ランキング

 Amazonでは出版している本のカテゴリ別ランキングが表示されるのですが、これは無料と有料で分かれていまして、それぞれ表示されるようになっています。
 有料の状態で上位にランキングされるのはかなり至難の業です。どうあがいても、大手のレーベルの方が強いからです。

 しかし無料の方だとかなり上位に食い込めます。というかここで食い込めないと、無料で配布しているよ~ということ自体伝わらないわけですね。

 今回『終ノ刻印Ⅰ』を五日間、無料配布し、初めてであるしどんなものになるのかさっぱり予想もできなかったのですが、予想以上にランキング上位に食い込んでくれました。
 ランキングは主に二つあり、一つは無料配布しているKindleストア全体のランキングで、もう一つはカテゴリ内のランキングです。私の場合はライトノベルのカテゴリに入ってます。

 その結果は……Kindleストアでは最高32位。そしてライトノベルカテゴリでは最高2位でした。

 カテゴリ内の2位はけっこう目立ちます。これが有料ランキングだと、何千位とか何万位の世界ですからね。しかも周囲は大手レーベルばかりで、それに混じって表示されているのが何やら不思議な感じでした。

 おかげさまでかなりの数のダウンロードしていただくことができて、本当にありがとうございました。これで一人でも他の既刊も読んでみよう、という気持ちになっていただくことができれば、もう何も言うことはありません。

一応デメリットも

 五日間の日数制限

 デメリットになるかどうかはわかりませんが、こちらについても書いておこうと思います。

 まずこのキャンペーンには、日数制限があります。KDPセレクトへの登録期間でキャンペーンを利用できるのは一回だけで、しかもその期間は五日間と決められています。この五日間は連続して使ってもいいですし、別々に使ってもいいと、比較的自由です。

 個人的には『終ノ刻印Ⅰ』に関してはずっと無料配布しておきたかったので、制限があるのはちと残念でした。

 ロイヤリティが発生しない

 前述もしましたが、Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシングにて収入を得ている方にとって、これは最大のデメリットですね。収益が無くなりますので。

 これを補って余りあると判断できる場合のみ、この完全無料は選択した方がいいかと思います。
 そのためにもう一つキャンペーンであるKindle Countdown Dealもあるわけですしね。

 複数の既刊(続巻)がある場合の方が効果あり

 一冊丸々無料にて配布するのは、次巻以降を読んでもらいたいためであり、その対象となる本があった方が効果は高いと思われます。そういった意味では複数出版されている方にこそ、意義があるでしょう。

無料キャンペーンを終えて

 とにもかくにも、まずは私の出版した方を読んでみよう、という気になっていただけただけでもありがたいことでした。

 効果があったのかどうかはまだよく分からない状況ではありますが、無料配布以降、有料配布はともかくとして、既読KENPの伸びがあからさまに良くなったんですね。

 既読KENPとはKindle Edition Normalized Pagesのことで、月額980円で読み放題、というKindle Unlimitedを利用しての読者が、実際に読んだページ数のことです。

 これがちょこちょこと上がってくるようになったので、一定の効果はあったのかな、とは思っていますが、どうなんでしょうね。
 今後、もうちょっと検証していきたいところです。

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