日本の城郭 安土城

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 安土城といえば織田信長が築城した城として有名ですね。ブログ開設以前に私が行ってきた城址の一つでして、せっかくなので記憶がまだ残っているうちに備忘録として残しておきたいと思います。

 まずは安土城の概要を。
 安土城は現在の滋賀県近江八幡市安土町にあった城郭で、現在は城址として国の特別史跡に指定されています。安土山にあったいわゆる山城です。

 この安土山(目賀田山)には近くの観音寺城の支城であった目賀田城があったそうですが、信長が安土城を建設するにあたって城主であった目賀田摂津守貞政は代替地と引き換えに、明け渡しました。その後、1576年(天正4年)に織田信長によって築城され、絢爛豪華な城であったとされています。
 しかし本能寺の変後、焼失。1585年(天正13年)に廃城となってしまい、現在では石垣等の遺構を残すのみとなってしまいました。

 安土城の特徴は総石垣で普請された城郭で、以降の近世城郭の見本になったとされています。
 さて安土城は滋賀県の琵琶湖東岸にあって、私が住んでいる北陸某所からみて、隣の県にあります。なので比較的近く、車で向かうことにしました。北陸自動車道から名神高速道路を使い、八日市ICにて降りて、後は下道で向かいます。ここからが案外時間がかかりました。

 ともあれ無事に到着。平日だったので、観光客はまばらでしたが、それでもちらほらと見かけました。安土山の麓に駐車場もあるので、助かりました。
 入山には料金が取られるので注意。事前に調べていたので、支払いをすませていざ乗り込みます。
 入ってすぐに、大きな道幅の階段が続きます。いわゆる大手道と呼ばれるところですね。長いです。勾配もあります。本当、山なんですね。そのちょうど入口で杖の貸し出しがあったので、装備。けっこう役に立ちます。
 その大手道を挟むようにして、羽柴秀吉邸跡や、前田利家邸跡があります。
 体力に自信は無いので、とにかくゆっくりと登っていきます。入る前に一時間ほどのコースですよ言われましたが、とんでもなくマイペースで登ったので、下山した時には二時間たってました。

 ともあれ登っていきます。
 安土城はほぼ石垣が残っているのみですが、総石垣というだけあって、かなり圧巻です。山全体が城郭だったようで、よくもまあ、こんなに石を積んだものだと感心。建築物が無くても、石垣好きの私にとってはかなり満足できるものでした。
 そして天守閣のあった場所まで到着。今では大きな礎石が残るのみですが、ここに天守があったとしたら、かなりの威容だったことでしょう。ちなみに安土城天守には中央に礎石が無く(普通、高層の構造物を建てる際には中央に心柱を立てるのが日本建築の特徴)、代わりに穴があって壷の欠片が出土したそうです。これはここに宝塔があり、舎利を入れる容器である壷があったものと推測されているそうで、後で行った博物館で説明してくれました。これが安土城の特徴の一つです。

 またもう一つの特徴として、この安土城を実際に訪れてみると分かるのですが、防御機構が少なく、防衛拠点としての機能はかなり低かったと思われます。他の近世城郭などでは敵の侵入を防ぐため、天守に辿り着くまで曲がりくねった道を四苦八苦して進まなければならないのですが、安土城の大手道など道幅は広い上に直線も続いており、防衛には不向きだったことでしょう。そのため軍事拠点として作られたわけではなく、あくまで政治の拠点として作られた城、とされているようです。
 他にも見せる城、としての効果もあったのかもしれません。安土城の復元想像図などはよく見かけますが、これを実際の場所で重ねて想像してみると、本当に壮大だったのが分かります。天下統一後には非常に有意義な城になったかもしれませんね。
 天守にあった場所から今度は降りていきますが、Uターンというわけではなく、ちゃんと帰路が用意されています。その途中に建築物が現れます。総見寺の三重塔です。甲賀の長寿寺より1575年(天正3年)から1576年(天正4年)頃に移築されたそうで、創建は1454年(享徳3年)だとのこと。安土城落城の時には難を逃れたものの、その後の1854年に総見寺のほとんどが焼失。この三重塔は幸いにして残ったそうです。しかし現代までしっかり残っているんですから、凄いものです。

 そんなこんなで下山し、近くにある安土城天主信長の館や滋賀県立安土城考古博物館へ向かいました。この時すでに夕方であまり時間がなく、慌てて見て回る羽目に。安土城天主信長の館には天主の5階、6階部分が展示されています。きんぴかぴん、でしたね。安土城址を見た後にここで脳内補完すると、分かりやすくて良かったです。

 近くにまだ見れるような場所はあったのですが、時間切れで帰ることに。次また機会があれば、ゆっくりと見て回りたいものです。

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